作曲するなら音楽理論は勉強するな!
今回は作曲についての記事を書いていきたいと思います。
よく「作曲したいから音楽理論を勉強する」という話を聞くんですが、この考えを全否定します!
かく言う自分も高校時代から作曲を始めましたが、同時に独学で音楽理論やら色々勉強し始めました。
自分の実体験や、指導していて悩んでいる方の話を基に書いていきます。
目次
作曲したいからまず音楽理論を勉強する?
「作曲したいんですが、音楽理論を勉強したほうがいいですか?」という相談をよくされます。
タイトルと矛盾しますが音楽理論は勉強したほうがいいです!
これは間違いありません。
しかし、音楽理論を勉強した後に作曲するのは順序が逆なので全否定します。
スポーツで考えてみましょう。
サッカーを始めたい人がいたとして、まず何をしますか?
サッカーボールを買ってきて、ボールを蹴ってみると思うんです。
普通。
上手く蹴れない人もいるし、リフティングしてみる人もいるし、いきなりゲーム(ウイイレとかそういうのじゃなくて試合)をする人もいるでしょう。
まずはやってみる。ボールを蹴ってみる。
これが普通の人の感覚だと思います。
上手くボールを蹴るにはまず物理学の本を買ってきて、ボールと空気抵抗の関係性を理解してからのほうがいい!
なんて人を今まで見たことありますか?
ゲームをやる前にまずは戦術が大事だ!本を買ってきて熟読して、バルセロナの試合を100試合分析してからじゃないと試合運びがうまくいかない!なんて人いますか?
いないですよね笑
これでは順序が逆なんですね。
こと、作曲に関してはこういう間違った考え方がまかり通ってしまっているのが現状です。
クラシック系の人の方が理論先行の考え方が強いような気がします。
作曲するわけではないのに音大などで勉強させられるせいでしょうか。
演奏者と作曲者がほぼ分業体制の世界なので仕方ない面もあると思います。
その点エレキギターやアコギの人の方が音楽理論よりもギターフレーズや今まで聴いてきた音楽を基に作曲する文化があるので割と柔軟な方が多いように思います。
音楽理論は後付け
音楽理論が絶対正しいわけではないというのをしっかり頭に入れておくことも大事です。
勉強していくと、「アレをしてはいけない、コレをしてはいけない」ということが出てきます。
そうすると理論に雁字搦めになってしまい、うまく作曲できなくなってしまいます。
しかし、敢えてその理論を破ってみるのもアリなのが音楽の世界です。
試しに思いっきり理論的に間違った曲を作ってみるのも面白いと思います。
究極的に言えば明るい和音とか、暗い和音なんていうのも多くの人がそう感じるというだけのことであって、人によっては逆に感じる場合もあるわけです。
世の中を変えるのはそういった変人の可能性が高いので是非その感性を大切にした方がいいと思います。(僕にはその感性も勇気もありませんが笑)
そういう意味で多くの人はどう感じるのかを音楽理論で勉強しておくと、自分と他人のギャップを知ることができると思います。
理論より実践 まずは作曲してみる
ダイエット法を知っていてもそれだけでは痩せないのと一緒で、音楽理論を知っていても実践しないと作曲できません。
なのでまず実践する、作曲してみるのが大切だと思います。
ギターが弾ける人ならC,F,G7のコードで作曲できます。
G7の7ってどう意味?なんて野暮なことを訊いてはいけません!
後から分かればいいんです。
まずは一曲作ってください。
ダサい曲でも田舎臭い曲でもなんでもいいです。
8小節でも、16小節でも短くても長くても音が合っていても外れていてもいいです。
なんか明るい曲にしかならないのはなんでだろう?
暗い曲作るにはどうしたらいいかな?
あの曲みたいにしたいんだけどどうしたらいいのかな?
なんて疑問が出てくると思います。
そうやって疑問が出てきてから勉強するのが
順序としては正しいし、楽しく勉強するコツです。
自分の初めて作った曲を今思い返してみるとダサすぎて鳥肌が立ちますね笑
でもみんな最初はうまくいかないもの。
いきなり満点を取ろうとせずに、少しずつ勉強してうまくなっていけばいいと思います。
音楽理論を勉強すると個性が無くなる?
逆に音楽理論を勉強すると他の人と同じになって個性が無くなるという人がいるらしいですが、僕が勉強していた音楽理論の本には「音楽理論を勉強して無くなる個性なら、それはその程度の個性だった」ということが書いてあってなるほどなーと思いました。
自分のアイデアと音楽理論を合体させて、
いい音楽を作ることを目指していきたいですね。
まとめ
・音楽理論はしっかり勉強することをオススメします。
・実践が先、理論は後
・一曲作ってみると疑問が出る、疑問を解決するために勉強する
以上が音楽理論についての個人的な意見です。
参考になれば幸いです。
今後音楽理論についても色々と書いていきますので、是非一曲作った後に読んでほしいと思います。
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