1弦に3音 スリーノートパーストリング

今回はスリーノートパーストリングについて書いていきたいと思います。

ギターのフレーズを効率的に演奏する為に必要な考え方ですが、

スリーノートパーストリング以外のメリット、デメリットもついでに書いていきます。

目次

スリーノートパーストリングとは

Three notes per string.

直訳すると「1弦につき3音」。

スケール弾きをする時に1弦につき3音ずつ弾いていくことです。

そうすることでピッキングが規則的になり、速弾きなども弾きやすくなります。

スリーノートパーストリングのメリット

とにかく規則的で効率的なフレーズを作ることができます。

手の大きさにもちょうど良く、無理なく指を広げられます。

スリーノートパーストリングのフレーズとそうでない場合を比べてみましょう。

スリーノートパーストリング 比較
スリーノートパーストリング 比較

左が普通のスケール弾き。右はスリーノートパーストリングです。

こうしてみると、3音ずつ弾いた方が弦をまたぐ時のピッキングが規則的になりますね。

また、またぐ回数も減っていちいち右手を気にせず弾くことができます。

速弾きは基本的に弾きやすくないとテンポアップが出ませんのでこのように規則的で効率的なフレーズが多いです。

スリーノートパーストリングのデメリット

アクセントの位置を確認することが大事です。

例えば6連符を弾く場合のアクセントはこの位置にあると思います。

スリーノートパーストリング アクセント
スリーノートパーストリング アクセント

これは弾きやすいですので問題ないでしょう。

しかし、16分音符で弾いた場合のアクセントはこの位置にないとまわりのパートとのノリが変わってしまいます。

スリーノートパーストリング16分アクセント
スリーノートパーストリング 正しい16分アクセント
スリーノートパーストリング 16分間違ったアクセント
スリーノートパーストリング 16分間違ったアクセント

わざとアクセントの位置を変えているのならいいのですが、癖で弾いてしまっている場合はしっかりと練習してアクセントの位置を直しましょう。

それでは1弦につき他の音数のメリット、デメリットについて考えていきます。

ワンノートパーストリング

これはつまりアルペジオのことですね笑

メリット

音程差の大きなフレーズを弾くことができますのでスケール弾きとは違った印象の演奏ができます。

主に伴奏で使うことが多く、和音の響かせるときに使いますね。

まあ、あまり説明の必要がないアルペジオの話です笑

デメリット

弾きにくい。テンポアップしにくい。

ピック弾きの場合、弦に対して垂直方向の動きが苦手です。

弦の幅をしっかり覚えるように普段からアルペジオの基礎練習をしておくといいですね。

また、スウィープもワンノートパーストリングの部類に入ると思いますが、

やはり習得するのが難しいですね。

最近はハイブリッドピッキングで、ピッキングと指弾きを混ぜて弾く人も増えてきました。

色々と対策していくと新しいフレーズが発見できるかもしれませんね。

今後ハイブリッドピッキングについての記事も書きたいと思います。

ツーノートパーストリング

これはペンタトニックスケールを弾く時に重宝する考え方ですね。

メリット

5音音階のペンタトニックを弾く為にあるような考え方です。

左手の運指も比較的楽です。

ハンマリングやプリングを使えば速いフレーズも弾くことができますね。

デメリット

弦移動が多いのでフルピッキングは少し厳しいでしょう。

左手のテクニックを使って楽な手グセフレーズを覚えておくとアドリブなどにも重宝します。

フォーノートパーストリング

これは少し特殊な考え方で主に2つの使い方があると思います。

1.クロマチックスケールを弾く場合

基礎練習などでよく出てきますね。

1フレットずつ押さえていくとクロマチックスケールの出来上がりです。

かなり限定的なフレーズなのであまり出てきません。

2.スリーノートパーストリングと組み合わせる場合

こちらは覚えておくと便利です。

例えばこのようなスリーノートパーストリングのフレーズがあった場合にスライドを入れて部分的に4音にすることで最初と同じ形でスケールを弾くことができます。

スリーノートパーストリング+スライド
スリーノートパーストリング+スライド

横移動が入るのでより高い音域に移動することができますね。

アドリブなどに使えますので覚えておきましょう!

ファイブノートパーストリング

これはもう開放弦を含んだクロマチックスケールしか思い浮かびません!

何かアイデアがあったら逆に教えてください笑

以上がスリーノートパーストリングについての解説でした。

参考になれば幸いです。

気に入ってもらえたらシェアしてもらえると嬉しいです。

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ギタリスト。エレキギター、アコースティックギター、クラシックギターについての情報をアップしていきます。 ギター初心者から中級者まで、タメになる情報をギターブログに書いていきたいと思いますのでぜひ参考にしてください。 趣味 チェス テニス サイクリング