今より10倍左手を独立させるギターの基礎練習

前回に引き続き左手の基礎練習について書いていきたいと思います。

目次

左手の指を独立させるとは

左手の指の独立とは読んで字のごとく指がそれぞれ別々に動くようになるということですね。

ギター初心者の指はだいたいこんな感じになったりしてませんか?

小指がネック裏

人差し指ピンッ!!

人差し指がピンと伸びて突っ張っていたり、小指がネックの裏に行ってしまったり、自分の気づかないところで無駄な力が入っていたりしていて全く言うことをきいていません。

この状態がなぜよくないかと言うと理由は大きく分けて二つ。

指が独立していないと疲れやすい

一つは疲れやすいと言うことです。

普段は指板に向かって適度の力で押さえていますが、押さえていない指は実は休憩時間なんですね。

特に人差し指はバレーコードなどで力が必要になったりと使用頻度が多い指ですが、押さえていない時に休憩しておかないと曲の最後の方で疲れて指の動きが悪くなってしまうこともあります。

指が独立していれば無駄に強く押さえることが少なくなったり、他の指につられて押さえてしまうことがなくなるので省エネです。

省エネと言うことは練習時間も自然と増えてより楽に、効率よく上達できますね。

(ギターを始めたばかりの方が短時間の練習でも肩が凝ったり、手首が痛くなったりするのは無駄な力が入っているせいです。)

また視覚的にも聞き手に安心感を与えられ上手く見られることもあります。

指が独立していないと無駄が多い

もう一つの理由としては指が独立していないと無駄な動きが多くなってしまうことです。

無駄な動きが多いと押さえる場所を正確に押さえられなかったり、移動に時間がかかって音が切れてしまったりとマイナス面が多いです。

無駄な動きを減らして、次に押さえる場所で待ち構えられるようになれば音が綺麗に繋がったり、押さえ間違いもかなり減ります。

そんなわけで是非とも左手の独立の基礎練習を取り入れてみてください。

左手独立の基礎練習 実践編

それでは早速左手独立の基礎練習をやっていきますが、以下のExは右手は弾かなくてオッケーです。

まずは左手のみに集中して動かしていきましょう。

Ex1 カニ歩き

これはまず1弦5フレットに人差し指、そこから1フレットずつそれぞれの指を置いておきます。

1フレットに1本置く

まずは人差し指だけ持ち上げて2弦5フレットにおきます。

それができたら中指だけ持ち上げて2弦の6フレットに。

次に薬指、小指と同じ要領で進んでいきます。

2弦が終われば3弦、4弦、5弦、6弦と進んでいきましょう。

6弦まで行ったら今度は1弦へ同じ要領で戻ってきましょう。

この時注意して欲しいのが必ず持ち上げている指は1本だけということです。

もしも、つられて他の指が上がってしまったらやり直し、同じ弦の人差し指からゆっくりやりましょう。

この時フォームも気をつけて。

親指が変なところにいってないかな?指に力が入って潰れたりしていないかも確認しましょう。

ある程度できるようになったら指の順番を変えてみると少し難易度が上がります。

・人ー小ー中ー薬

・小ー中ー薬ー人

など自分の苦手な順番を探して練習してみましょう。

Ex2 カニ歩き2本指

Ex1が楽にできるようになったら今度は2本ずつ上げてみましょう。

例えば

人差し指と薬指を同時に上げて同時に下ろします

次に残った中指と小指を同時に上げて同時に下ろします

人薬を同時にあげる

この時バラバラに動いては簡単なのでしっかりゆっくり観察しながら持ち上げましょう。

これは結構難しいのでもどかしいと思いますがじっくり取り組めばできるようになりますので

諦めず頑張ってください。

これも他の組み合わせでもできるように練習してみましょう。

・中子ー人薬

・人小ー中薬

・中薬ー人子

・人中ー薬子

・薬子ー人中

の組み合わせしかありませんね(笑)

Ex3 1弦と6弦をタッチ

主に薬指と小指を鍛える基礎練習です。

まず小指を1弦8フレットにおきます。

薬指を6弦7フレットにおきます。

弦を交換します。

これで小指は6弦8フレット、薬指は1弦7フレットになりますね。

これを繰り返すだけです。

これも同時に上げて同時に押さえましょう

順番に離したり押さえたりしたら簡単ですからね。

もう一つ気をつけて欲しいのは肘と手首の角度です。

肘、手首を大きく動かすと、それだけで簡単に押さえられてしまいます。

あくまで指の練習なので肘、手首はある程度固定しておきましょう。

指が1弦と6弦に届かない場合は1弦と4弦でやってみて、

それができれば5弦、最後に6弦と幅を広くしていきましょう。

さらに難しくしたければ人差し指と中指を1弦に置いておきましょう

急にめっちゃ難しくなりますが(笑)

隣の弦に触っても全然オッケーです。

難易度MAX

Ex4 対角線

かっこよく言うとダイアゴナル(対角線)。

人差し指 4弦5フレット、

中指 3弦6フレット

薬指 2弦7フレット

小指 1弦8フレット

対角線のように斜めに置いたら、またまたこれを入れ替えます。

人差し指 1弦5フレット

中指 2弦6フレット

薬指 3弦7フレット

小指 4弦8フレット

に置くと対角線が逆になりましたね。

これを繰り返すだけです。

これも口を酸っぱくして言いますが

同時に離して同時に置きましょう

肘もあまり動かさないように!

慣れてきたら1フレットずつ横に移動していきましょう。

1フレットの方は幅が広いので指を開く練習にもなって一石二鳥ですね。

一応、画像の押さえは小指を主音としたM7の押さえになりますので今後使うこともあると思います。記憶の片隅にとどめておいてください。

Ex5 M7と7を交互に押さえる

次は少し難易度が上がります。

まず画像のように7thコードを押さえます。(この場合人差し指が主音のG7)

人 4弦5フレット

中 2弦6フレット

薬 3弦7フレット

小 1弦7フレット

次に

画像のようにM7thコードを押さえます。(この場合人差し指が主音のEM7)

人 2弦5フレット

中 4弦6フレット

薬 1弦7フレット

小 3弦8フレット

これを交互に繰り返すだけです。

もうわかっていると思いますが、

同時に離して同時に押さえましょう!(笑)

M7の押さえの方が難しいと思いますが我慢して練習しましょう。

どちらも実際のコードとして弾くことがあると思います。

これも慣れてきたらフレット移動してみるといいでしょう。

左手の独立の基礎練習 まとめ

・左手の指が独立していると疲れにくく練習効率が良い

・指が独立していると動きに無駄がなく音も綺麗につながる

・基礎練習はゆっくり確実に&左手をじっくり観察する

・同時に離して同時に押さえるを守ろう

基礎練習は地味で退屈ですがいつか必ず報われる時がきます。地味に(笑)

継続は力なりです。地道にコツコツ練習していきましょう。

以上が左手の独立のための基礎練習でした。

参考になれば幸いです。

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