先日興味本位で「ギタリスト 年収」で検索してみたところギタリストは総じて年収が低いというようなことが書かれていたので、なぜギタリストの年収が低いのか、なぜ稼げないのか考えてみることにしました。

目次
1.そもそも稼ごうとしていない
ギタリストという職業は基本的にお金を稼ごう!とおもってなるものではありません。
有名になって一攫千金!印税がっぽがっぽでウハウハだ!という一発逆転を狙っている方もいるかもしれませんが99.99%失敗に終わるのでここでは言及しないことにします(笑)
ギタリストになるような人はとにかくギターを弾いていたい、ギターをいつでも弾ける環境で生きていきたいと心底思った人なので、そもそもガッツリお金を稼いでいい車を乗り回して、いい時計をして、豪邸に住んでやるという人が少ないです。
そういったお金持ちになりたい人はそもそもギタリストになるという道を選びません。医者とか弁護士とか高年収で社会的地位もついてくる職についた方が安定しますしおすすめです。そして趣味の時間にギターを弾けばいいわけですし。
ギタリストの大半はお金を稼がなくても自分の好きなギターを弾くことに喜びを感じているのです。なので、年収が低いことを問題にしていない人が多いのかと思います。
「稼げない」と言うより「稼がない」と言った方が正しいかもしれませんね。
ちなみに基本的にギタリストを目指すと、99.99%親に反対されます(笑)
理由は「将来稼げなくて後悔するから」というものです。悪いことは言わないから大学を出て保険をかけておけ。大学に行けば好きなギター買ってあげるから。自分自身、親から辞めるように色々言われましたよ(笑)
でも、やはりお金がどうのこうのというより、ギターを弾いて暮らしていきたいと考えていましたのでギタリストの道を選びました。今でもこの決断は間違っていなかったと思うし、むしろ時代の流れは高い専門性のある職業に傾いてきています。
2.上手い人=稼げる人と勘違いしている
でもやっぱり年収が低いことを気にする方もいます。そりゃね。人間だもの。
本当はもう少しいい生活をしたい、あの楽器が欲しい、海外に行ってイメージを膨らませたい、短期留学したい、などなどお金があればできることが増えますからね。
そこでギタリストは
上手くなればもっと稼げるだろう
と考えます。
これが稼ぎたいのに稼げないギタリストの悪い思考法です。
確かに上手くなって有名になって引っ張りだこになれば、演奏活動ができていいことずくめなんですが。
それには時間がかかるし、ライバルもすんごい人だし過酷です。
ほんのちょっと生活をよくしたいくらいの年収アップであればもう少し違ったアプローチが必要で、例えばレッスンを増やす方法を考えたり、演奏活動の宣伝方法を変えて動員数を増やしたり、SNSで人脈を広げて仕事を頂いたり、練習以外の考え方ができると良いのかなと思います。
3.お金に対するメンタルブロック
ギターガチ勢は商業音楽を敵視している人が多いんじゃないかと思います。
自分も昔はそうでした(笑)
金儲けに走ったら終わり。大衆に媚びた曲を作るのはダサい。ギターが下手なくせに自分より稼ぎやがって。
こう言った呪縛に無意識に悩まされているギタリストは結構多いのかも。
誰かが言ったお金を稼ぐことへの悪いイメージを一度じっくり考え直してみるといいのかなと。本当はお金をもっと稼ぎたいのに周りの目を気にしているのなら本当にもったいない。
せっかくなりたい職業になれたんだから自分のやりたいようにやればいいと思います。
さらに日本人はお金を稼ぐことへのメンタルブロックが強いと言われています。お金は汚い、お金持ちは悪いことをしている。こういった思い込みですね。
ここら辺の悪いイメージや刷り込みが悪さをしているのではないかと個人的に思っています。
4.ファンからの外圧
以前Twitterで「ギタリストは実力で勝負して欲しい、レッスンでお金を稼いでる人は応援できない」というような呟きをみたことがあります。
真意は分かりませんがそういう願望を持っている方も多いのではないでしょうか。
自分の人生をギターに捧げているから応援したいと思う。自分ができなかったことをギタリストに託しているのだと思います。
これは自然なことですね。
ただ、ギタリストも人間ですからある程度のお金がないと生活できませんし、上達するにはレッスンを受けたりとお金がかかることも事実です。
ここら辺はギタリスト自身がしっかりバランスをとって行かなければいけない部分かと思います。
5.自分の希少性に気づいていない
最近になっていくつか趣味を始めて気づいたことなんですが、音楽とは全く関係ないコミュニティに入ると「ギタリストです」と自己紹介するだけで「え!すげー!」とか「なんかカッケー!」という反応をもらいます。
やはりギタリストという職業で生きている人が少ないし、専門性のある職業ということで憧れられる職業であるということに気がつきました。
音楽家全般に言えることなのですが、基本的に音楽関係者としかツルまないので音楽ができることが当たり前。周りは自分より上手い人ばかりで自分の無力さを痛感させることもしばしば。
しかし外の世界に一歩踏み出してみると音楽ができるだけで羨ましがられたり、憧れられるもんなんだなと気づくと思います。それだけ音楽には魅力がありギタリストが専門性の高い希少な存在だと感じることができるでしょう。
趣味を通じて、昔ギターを弾いていた人からギターを教えて欲しい!と言われたりして。
こう言ったところからレッスンの仕事に繋がったり、演奏依頼がくることもあると思うんですよね。違う世界に飛び込んでみるのもおすすめです。
ただし、営業する気満々でいくと嫌われるので注意!(笑)
まとめ ギタリストはお金の勉強をしよう
ギタリストはギターの勉強はしっかりするんですけどお金の勉強を全くしていないのが問題なのかなと思います。
ギタリストは基本的に一匹狼の個人事業主な訳で、営業の勉強から、確定申告や税金の勉強もしていく必要があります。
一時期、音大の授業に必ず確定申告やプロモーションの授業を入れるべきだと言うツイートが話題になりました。
本当にその通りだと思います。
しっかりギター以外の勉強をしてガッツリ稼ぐギタリストが増えて行けばいいなあ。
コメントを残す