【ギタリスト推薦】初めての真空管アンプはMarshall DSLシリーズで決まり!

先日ギター教室用に真空管アンプ Marshall DSL20Cを購入しました。

本格的な真空管サウンドで機能も充実していてお手頃価格!

はじめての真空管アンプとしてDSLシリーズは自信を持って生徒さんにお勧めしているアンプです。

これから真空管アンプの購入を検討されている方、どのアンプにしようか迷われている方の参考になれば幸いです。

目次

なぜMarshallの真空管アンプが良いのか?

早速ですが、なぜ初めての真空管アンプはMarshallが良いのか?理由はズバリ!

定番中の定番であるMarshallの音を知ることができるから

バンドを組んでスタジオで練習する際、必ず置いてあるアンプといえばMarshallのスタックアンプ(大体JCM900、JCM2000、DSL100Hあたりでしょうか。)とRolandのジャズコーラスです。

自宅でMarshallのアンプで練習しておくことはバンド練習でプラスに働きます。

なぜかと言うと、いつもMarshallの音を聴いて音作りの仕方を知っているからです。

どのくらい音が歪むのか、どのように歪むのか、イコライザーはどのように効くのか、

Marshallの音質を知っているだけでスタジオでの音作りがしやすいです。

JCM900の歪みと2000の歪みはかなり違いますが、自宅のアンプがマーシャルであれば相性の良いオーバードライブのエフェクターを吟味できたり対応もしやすいでしょう。

話は逸れますが自分が高校生の時、ヘヴィメタルを弾いていたのでしっかり歪むPEAVYのトランジスタアンプを買いました。

よく歪むし、音質がとてもスムーズで金属的で大満足だったのですが、いざスタジオで練習するときに置いてあるアンプがマーシャルのJCM900だったときの絶望感(笑)800だったときの地獄!

歪まん!いつも練習している時と出てくる音が全然違うので弾けるものも弾けなかったり。(もちろん実力不足だったのもあるでしょう)

PEAVYの5150が置いてあればいいんですけどね。なかなかすべてのリハーサルスタジオに置いてあるアンプヘッドではないですから。

そんな自分の苦い経験から、やはりど定番のマーシャルの音を知っているということは大切だと思います。

ギター仲間と話すときにもとてもわかりやすいですよ。マーシャルの音より〇〇といえば大体の見当がつきますからね。

マーシャルの音ってどんな音?

それではMarshallの音はどんな音なのか?言葉にするとなかなか難しいですが・・・。個人的な意見としては

歪みはざらっとした荒い歪み、芯まで歪みきらない暖かく野太い音。(Tone shiftがあれば芯まで歪みます)

クリーンはふくよかな音。

こればかりは弾いてもらわないと伝わらないと思いますが、世界中で使われている基準の音になっています。

参考までに愛用しているLANEYのVH100Rの音は

芯まで歪むスムーズな音質で比較的冷たい音。

クリーンはきらびやかで原音に忠実。そんなイメージです。マーシャルの対極ですね(笑)

DSL20Cの使い方

それではやっとDSL20Cの実機紹介にはいります。

DSLとはデュアル・スーパー・リードの略でJCM2000の後継としてリリースされました。

1997年にリリースされたJCM2000は当時流行っていたヘヴィロック、ラウドロックなどの音楽を意識した音になっていましたが、その流れを引き継ぎDSLシリーズもしっかり歪みます。ですのでクリーンからディストーションサウンドまで音作りはかなり幅広くできます。

20Cとは20Wでコンボタイプ(プリアンプとスピーカーが合体している)ということです。

20Wとはいえ侮ることなかれ!Volumeを2にすればマンションなら苦情が来るほど大きな音がします(笑)

このDSLシリーズはパワーリダクションスイッチがありますので20Wか10Wかを選ぶことができます。自宅練習では10Wを選択してなるべくボリュームを上げて練習しましょう。

フロントパネル

それでは順番にフロントパネルを見ていきましょう。

一番右がPOWERスイッチで電源スイッチです。POWERスイッチが入ると同時に真空管を温めます。1〜2分温めてから隣のスタンバイスイッチを入れましょう。電源を切る場合はスタンバイを戻して、POWERを切りましょう。

上が10Wで下が20Wになります。家での練習では10Wで十分でしょう。音量は下がりますが、音色の変化は特に感じません。

今度は一番左からシールドを差し込むインプットジャック。

その隣にクリーンチャンネルのゲインとヴォリュームのツマミがついています。

歪みのないクリーントーンが欲しい場合はゲインを抑えめにして、ヴォリュームをあげましょう。

逆にクランチ気味にしたい場合はゲインを上げていくと少し歪みます。

その右側はドライブチャンネルです。

クランチからディストーションまで幅広く音作りできます。

Tone Shiftボタンを押すとさらにゲインを上げた音色になります。

すこし奥まったような音色になりますのでEQ(イコライザー)やヴォリュームのツマミで調整しましょう。

間にあるChannel Selectを押すことでチャンネル切り替えができ、付属のフットスイッチでも切り替え可能。

EQは5種類。トレブル(高域)、ミドル(中域)、ベース(低域)、プレゼンス(超高域)、 レゾナンス(超低域)のツマミがあります。

ロックの王道ドンシャリサウンドは少しミドルを下げた設定。(トレブル8、ミドル5、ベース7など)

自分の好みの音をいろいろ探してみましょう。

プレゼンスはより明るくギラついた音が欲しい場合に使います。あんまり上げすぎるとシャーシャーします(笑)

レゾナンスはブリッジミュートの刻みや低音弦のリフに迫力が欲しいときなどに上げてみましょう。

残響音をかけるリバーブは適宜加えましょう。強くかけすぎると輪郭がなくなり練習にも悪影響が出ますのでほどほどに。

バックパネル

DSL20Cは機能が充実してまして、裏側もしっかり見ておきましょう。

まず左側からFX LOOP。これは小型アンプにはついていないものが多いので分からない方も多いかと思います。

このFX LOOPはアンプで作った歪みにエフェクターをかけたい場合に使います。

SENDから空間系エフェクター(リバーブやディレイなど)のインプットに繋ぎ、エフェクターのアウトプットからRETURNに戻します。

空間系エフェクターをアンプのインプットの前に繋いでしまうとリバーブ音やディレイ音も歪ませてしまうので、思ったように音作りできない場合がありますので注意!

その隣はフットスイッチ。付属のフットスイッチでチャンネル切り替えとFX LOOPのオンオフを切り替えられます。

AUDIO INは音源などを繋いでスピーカーから出力できます。があまり使わない気がします。

その隣、EMULATED OUTはヘッドフォンを繋いでの練習、またはライン録音などに使います。

一応マーシャルの説明書にはキャビネットをシミュレートした音になっているとのことですが、

実際ライン接続してみたもののそのままだとラインくさくてそのままは使えませんでした。

DAWで音作りできる方にはよいと思いますが、自分のような機械音痴には結構ハードルが高い機能でした。

(自分のやり方が悪かったかもしれませんので参考程度に)

さらに、他のキャビネットに繋げばヘッドとしても使えます。抵抗値をしっかり確認してから接続しましょう。

スピーカー

DSL20CにはセレッションのSeventy-80(12インチ16Ω)という比較的安価なスピーカーがついています。

コスパを重視してバランスを取った結果だと思います。

このスピーカーを変えると音質が変化するはずですので今後また記事に書きたいと思います。

それにしても、手前のパワー管を外さないといけませんね。

真空管

真空管は歪みを作るプリ管にECC83を、音量を増幅させるパワー管にEL34を使っています。

この真空管がアンプの個性を作っていると言っても過言ではありません。

今後こちらも変えたときの音質を記事にしたいですね。

真空管アンプのデメリット

最後に真空管アンプのデメリットについて書いていきます。

下手になった気がする

トランジスタアンプから真空管アンプに乗り換えたときに一番気になるのは「自分が下手になったような気持ちになる」ことだと思います。

真空管アンプの方がピッキングの強さ、ニュアンス、右手と左手のタイミングにシビアになります。

誤解を恐れずに言えば下手な部分がしっかりアンプから音として出てきます。

実力が音にモロに出るので「下手になった気がする」というわけです。

しかしこれは考え方を変えればレベルアップのチャンスです。自分の音にしっかり耳を傾けて練習するように意識すれば真空管アンプでも思い通りに弾けるようになります。よりダイナミクスを意識した演奏になっていると思いますよ。

ランニングコストがかかる

真空管アンプはランニングコスト(維持費)がかかります。

数年に一度、真空管を交換しなければいけません。特にパワー管は交換するときにバイアス調整を行う必要があり、専門的知識がある方にメンテナンスに出す必要があります。業者によっては数万円単位の費用がかかります。

この辺りも考え方次第ですが、手のかかるアンプだからこそ愛着が湧いていくというものです。

音質に好き嫌いがある

真空管アンプは良くも悪くもあたたかい響きがします。特にマーシャルの音はあたたかい部類に入るでしょう。

音楽ジャンルによっては金属的で冷たい音色が欲しい方もいると思いますので、その場合はマーシャル以外のアンプも検討した方がいいでしょう。ギタリストによってはトランジスタアンプの方が音の立ち上がりも早くて弾きやすいという人もいます。真空管アンプの方が必ず優れている!というわけではないので自分の好みをしっかり把握しておきましょう。

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございます。

自分で使ってみて本当に「もっと早く買っておけばよかった!」と思うアンプですので、興味がある方は是非DSL20Cを検討してみてください。

サウンドハウスのホームページへ移動して一度値段を確認してみましょう。最安値になっていることが多いです。ポイントが付くのでさらにお得に買えますよ!

伝統的な真空管マーシャルトーンが楽しめるDSLシリーズが待望の復活!新たなDSLシリーズは銘機JCM2000のサウンドを継承しつつ、パワーリダクション機能も追加され、より幅広いシチュエーションに対応可能になりました。詳細はこちらから

大手ショッピングサイトはこちらから。

ちなみに家での練習用としては一つ下のサイズ、DSL5Cというアンプもあります。

プリ管が2本となっていて歪みは少し抑えめになっています。ハードロックなら問題ないと思います。

Tone ShiftとDeepをオンにすればメタルにも対応可能かと思います。

以上、DSL20Cを使ってみた感想でした。参考になれば幸いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

ギタリスト。エレキギター、アコースティックギター、クラシックギターについての情報をアップしていきます。 ギター初心者から中級者まで、タメになる情報をギターブログに書いていきたいと思いますのでぜひ参考にしてください。 趣味 チェス テニス サイクリング