今回は一度は弾いてみたい、トレモロの名曲について書いていきたいと思います。
まずは難易度の低く、トレモロの練習にもなる曲から挙げていきます。
トレモロをこれから練習する方は下の記事を先にお読みください。
目次
トレモロの名曲
フェステ・ラリアーネ(モッツァーニ)
モッツァーニ作曲のこの曲はギター愛好家の中で有名です。
主題と第一、第二変奏からなる曲で、トレモロは第二変奏のみ出てきます。
なのでトレモロを練習するにはうってつけの曲だと個人的に思っています。
基本的に左手の動きは主題も変奏も同じ。
ですので右手の動きだけ変えればいいという、とても効率の良い変奏曲です。
まずは主題で左手の動きをしっかり覚えておいて、そのあと右手のトレモロに取り掛かりましょう。
ほとんど1弦のトレモロしか出て来ませんのでとても弾きやすいです。
(2弦と3弦のトレモロが出てきますが一部ですので比較的弾きやすいです)
まずはこの曲でトレモロのコツを掴むといいと思いますよ。
他の曲は結構難しいです。
ファンタジア・オリジナル(ホセ・ヴィーニャス)
ギター名曲170選グレードBに収録されている曲です。
ホセ・ヴィーニャスはバルセローナに生まれた音楽家で、ヴァイオリン、ピアノ、ギターなど多方面で活躍しました。
「ファンタジアオリジナル」は副題に”ピアノを模した狂想曲”とあり、美しいトレモロとアルペジオからなっています。
ギター名曲170選グレードBより
この曲も一弦でのトレモロしか出て来ませんので練習にはもってこいの曲です。
左手の横移動が激しいので中級者にオススメの曲です。
最後のトレモロ(バリオス)
パラグアイが生んだ偉大なギタリスト兼作曲家の代表曲です。
哀愁が漂う美しいメロディが多くの人に愛される理由だと思います。
左手は大きく広げる部分が多く難易度が高め。
トレモロは一弦を多く使うので右手は比較的弾きやすいでしょう。
(過ぎ去りしトレモロ とも訳されます)
森に夢見る(バリオス)
最後のトレモロと並んで有名なバリオスのトレモロ曲。
美しい旋律の前半部と、中間部を挟んで、バリオスお得意の哀愁漂う後半部へと展開していく大曲。
横移動が多く難易度が高い上級者向けの曲です。
また、6弦をD、5弦をGに下げる変則チューニングに加え、1弦が20フレットまで必要になりますのでテクニック以外にもハードルが高い曲になっています。
しかし、トレモロが好きな人にとって憧れの曲であることは間違いありません。
上記2曲はこちらの曲集に収録されています。
アルハンブラの思い出(タレガ)
言わずと知れたクラシックギターの代表曲、アルハンブラの思い出。
タレガがグラナダにあるアルハンブラ宮殿を訪れた時に感銘を受け、その夜に作曲したと言われています。またトレモロは噴水の水の音を表していると言われています。
この曲は難易度は中級者向けの曲ですが、2弦のトレモロから始まりますので右手のコントロールが難しいです。
勢い余って1弦を弾かないようにあまり大振りにならないよう練習しましょう。
まだトレモロに不慣れな方は後半、長調の部分から練習する方がいいでしょう。
夢(レゴンディ)
イタリアのロマン派ギタリスト兼作曲家のレゴンディの代表作です。
レゴンディ自体、クラシックギター界の中であまり有名ではありません。
というのも、どの曲も難易度が高く弾く人が少ないからではないかと思います。
しかし技巧的で派手で美しい曲が多いのでぜひ一度チャレンジしてみてください。
夢はレゴンディの曲の中で1、2を争う名曲です。
トレモロ曲の中でも最高難度の曲ですが挑戦する価値は十分あると思います。
まとめ
・まずトレモロに慣れるために難易度の低い曲から始めましょう。
・1弦を多く使ったトレモロ曲から始めましょう。
・紹介した以外の曲もたくさんあるのでいろいろ探してみましょう。
トレモロはマスターするまで時間がかかるテクニックです。
焦らずしっかりしたフォームで弾けるように練習していきましょう。
名曲が弾けるように頑張ってください!
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