左手のテクニックの中でもチョーキングと並んで最重要なのがヴィブラート。
うまいギタリストの指標となるこのテクニックのコツをしっかり押さえておきましょう!
ヴィブラートに挑戦する前にチョーキングのを読んでいない方はこちらをどうぞ
目次
ヴィブラートとは
ヴィブラートとは音を揺らすことです。
ギターでは上げ幅の小さいチョーキングを繰り返すことで音を揺らします。
楽譜上では〜で表されます。特に指示が書いていない時もありますがロングトーンの時はかけるようにしましょう。
チョーキングの時にも解説しましたが、指の力ではなく手首のひねりで素早く揺らすことが肝要です。
このとき気をつけて欲しいのが「音の揺れが均一に揃うこと」です。

青線が元のピッチ。振れ幅が均一で自然、しっかり元のピッチに戻ってきている。

揺れ幅が均一ではないと聴いている方が不安になる。また元のピッチに戻らず上ずっている。
また、必ず一度元のピッチに戻さないと上ずってしまいます。気をつけましょう!!
ヴィブラートを使ってみよう
それではまずチョーキングを細かく繰り返してみましょう。

1小節目、半音チョーキングの指示ですが、半音いかないくらいで上げてみましょう。
2小節目がヴィブラート。16分音符より早くしたり遅くしたりして自分の好きなテンポで揺らしてみましょう。

チョーキング同様人差し指を中心に手首で少し持ち上げる。

下げる時は弦の張力に任せて下げる。下に力を入れて戻そうとしない。
3本の指の動きがバラバラにならないように。あたかも1本の指かのように動きを揃えましょう。指がバラバラに動いているということは指で押し上げてしまっているかもしれませんね。
手首のひねりが大事ですよ!
次は少し振れ幅の大きいヴィブラート。

これも一音チョーキングにならないくらいの振れ幅でも大丈夫。
ただ振れ幅が均一になるように気をつけてください。
速いヴィブラート、遅いヴィブラートを曲のテンポや雰囲気によって使い分けられようになると最高です。
次は少しむずかしいテクニックをやります。
チョーキングヴィブラート
チョーキングヴィブラートはその名の通りチョーキングした後にヴィブラートをかけます。
ちょっと難しくなりますのでかなりの練習が必要になります。体の感覚と耳をよく使って練習しましょう。
やり方は、まず1音チョーキングをした後、少し音程を下げてまた1音チョーキングする。
を繰り返します。

青線が狙った音の高さ。均一に揺らすことが大事。
ここで注意して欲しいのが「1音チョーキングで狙ったピッチを超えないこと」です。
普通のチョーキングだと元のピッチより高くなりますがチョーキングビブラートは狙ったピッチより高くなることはありません。

悪い例。狙ったピッチより高くなって上ずって聞こえる
普通のヴィブラートは実は上ずって聴こえるため本当はよくないんですね。
でもギターの特性上音程を下げるのはアームで下げるか、クラシックギターのヴィブラート(弦方向に揺らす)でしかできないため、この方法が一般的です。
時間が経てば考え方も変わってエレキギターでもクラシックギタースタイルのヴィブラートが増えてくるかもしれませんね。
なぜクラシックギタースタイルのヴィブラートをやらないかというと、「ダサい」ということと、「揺れ幅が大きい方がロックっぽい」ということでしょう。
譜面を見てみましょう。


まずは1音チョーキング

張力に任せて少しだけ下げてまた元のピッチに戻す
まずは一音チョーキングをしてから、少し下げてまた1音チョーキングのピッチに戻します。
しっかり元に戻っているか耳でしっかり聴きましょう。
チョーキングヴィブラートは大抵一番盛り上がるところで出てきますのでたくさん練習して外さないようにしましょう!
これがしっかりできれば安定感が出て「うまい認定」されると思いますよ。
以上がヴィブラート、チョーキングヴィブラートについての解説でした。参考になれば幸いです。
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