今回は左手のテクニックの中で最も重要なチョーキングについて書いていきます。
目次
チョーキングとは
チョーキングとは弦を押し上げて音程を高くする左手のテクニックです。
今回は1音チョーキングを取り上げます。1音とは2フレットふたつ分の音程のことです。
譜面上ではCと弧線で表されます。
フレット一つ分のチョーキングを半音チョーキングといいます。
チョーキングを聴けば「ウマい」かわかる!?
大体チョーキングとヴィブラートを聴けばその人のうまさがわかると言われていますがこれは本当だと思います。
上級者や、プロは皆チョーキングのピッチコントロールや表現がとてもうまいです。難しいテクニックよりも「説得力」があると言えばいいでしょうか。
左手のテクニックの中で一番個性が出る(出せる)部分がチョーキングです。しっかりマスターして自分なりの表現をできるようにしましょう。
チョーキングのコツ

大抵チョーキングをする指は薬指です。
上のタブ譜の場合、2小節目7フレットを薬指で押さえますが、人差し指と中指も3弦上においておきましょう。
薬指だけの力ではほぼ不可能ですので3本の指で持ち上げるようなイメージです。
また、ドアノブを捻るように手首の力も使って持ち上げるのがコツです。
その時親指はネック上にあった方が手首のひねりをうまく使えます。

親指を上に出して指三本を同じ弦に置く

人差し指を支点にして手首を捻って指3本を突っ張るイメージ 親指で引っ掛ける
人差し指を支点として手首を捻って、弦を指3本で持ち上げる。
どちらか片方だけではうまく持ち上がりません。
悪い例を挙げておくと、
指3本だけで上げようとすると勢いがないチョーキングになってしまいます。

悪い例 指の力だけで上げようとすると大変
最初のうちはうまく力が入らないと思いますが段々筋力もついてきてしっかり上がるようになります。めげずに頑張りましょう!!
下のタブ譜は応用編

1小節目8分音符に斜線がついているので装飾音としてなるべく聴こえないように素早くチョーキングしましょう。
基本的にチョーキングは素早く上げた方が勢いがあってかっこいいです。
2小節目の「U」はチョーキングしてからピッキングするので「トゥイーン」という音が聞こえません。この場合1小節目で上げたままにしてもう一度ピッキングするということになりますね。
チョークダウン
チョーキングした音を元の音程に戻すことをチョークダウンと言います。
チョーキングした指の力を抜いて弦の張力に任せて元に戻すイメージ。
この時意識して下に引っ張ってしまうと勢い余って逆方向にチョーキングしてしまうので注意。音程が上がってしまって音痴に聞こえてしまう。手首のひねりも戻そう。
力を抜くけれども指板方向への力は抜かないように。音が切れちゃうよ。

指板方向の力は抜かずに弦の張力に任せて下ろす

力を抜くだけ。いきすぎると下方向のチョーキングになってしまう。
下の譜面を弾いてみましょう。

チョーキングが連続して続きますが音程がずれないように耳で良く聴いて、上げ幅を体で覚えましょう。
下の譜面は8分音符でかなり忙しいです。

最初のチョーキングを次の「U」まで音を伸ばしていてもブルースっぽくてかっこいいです。その方がやりやすいですし。
2小節目の「U」はチョークダウンした後で大変ですが気合いで頑張りましょう(笑)
チョーキングはフォーム、音程など気にするところが多く慣れるまでが大変ですが、一度覚えてしまえば強い武器になってくれますので是非とも頑張ってマスターしましょう!!
チョーキングがある程度できるようになったらヴィブラートに挑戦してみましょう。
以上がチョーキングについての解説でした。参考になれば幸いです。
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