今回はギターの中でも最高難度のスウィープのコツについて書いていきたいと思います。
今回はまず高音弦3本を使った小スウィープです。
自分は若かりし頃に一度チャレンジしてみたものの挫折。
半年程ほったらかしにした後もう一度練習に取り組んだところマスターできました。
それを踏まえてスウィープをマスターするコツを書いていきます。
目次
スウィープって何?
スウィープとは「掃く」と言う意味ですが、
複数の弦をまたぐフレーズを一気に弾く奏法です。
こんなフレーズ。

ピッキングはダウンピッキング、アップピッキングが続くので普段のピッキングとかなり違います。
速く弾くにはかなりの練習が必要になります。
譜例は大スウィープといって低音弦から高音弦まで縦横無尽に動きまくります。
スウィープのコツと練習方法
まずはスウィープによく出てくる形を覚えましょう。
メジャートライアドのダイアグラム

マイナートライアドのダイアグラム

ディミニッシュトライアドのダイアグラム

オーギュメントトライアドのダイアグラム

オーギュメントはあまり出てきませんが、
トライアドを全部覚えておけばかなりフレーズの幅が広がります。
スウィープのピッキングは特殊で隣の弦に押し付けるように弾きます。
俗に言うアポヤンドってやつです。
こうすることによって次の弦で止めることができ、アップピッキング(ダウンピッキング)をスムーズに省略することができます。
アルペジオとスウィープの違いは音を伸ばしっぱなしにしないことです。
弾き終わった音は指を離してしっかり切りましょう。
そうすることで濁らす綺麗に弾くことができます。
それでは早速弾いてみましょう。
メジャートライアド
Cメジャートライアドの基本的な形で指の開きも少なく弾きやすい形です。

マイナートライアド
Cマイナートライアドの基本形です。

1弦がメジャーより1フレット開くので少し難易度が上がります。
ディミニッシュトライアド

Cディミニッシュトライアドはコードの特性上基本的にこの形しかありません。3フレットずつ横移動すればいいので速弾きなどにもよく使われる便利な形です。
オーギュメントトライアド

Cオーギュメントトライアドもコードの特性上この形しかありません。
4フレットずつ横移動すれば良い便利なコードですがあまり使われることはありません笑
みんなが使っていないと言うことは、結構可能性を秘めた形と言ってもいいですね。
それでは早速組み合わせて弾いてみましょう。
メジャーとマイナーのスウィープフレーズ

よくある3連符のスウィープパターン。
基本的にダウンが3回続くところは次の弦に当てるようにしてアップの動きを省略する。
まずはゆっくり練習してみましょう。
ディミニッシュを含んだスウィープフレーズ

ネオクラシカルによくあるフレーズ。
ディミニッシュの響きを感じながら弾こう。「パッシングディミニッシュ」といって次のコードへ移動しようと強調する時に使われる。
オーギュメントを含んだスウィープフレーズ

なかなかないオーギュメントのスウィープフレーズ。
中指のバレーがやりにくいと思いますが、大スウィープでも出てきますので慣れておきましょう。
クリシェといって1弦の半音進行していく音に注意しながら弾こう。
まとめ
・まずはよく出てくるスウィープの形を覚えよう。
・耳でしっかり聴いて音が濁っていないか確認しよう。
・まずはゆっくり弾いて正しい動きをマスターしよう。
・小スウィープが出来てから大スウィープに挑戦すること。
スウィープは難しいテクニックなのである程度実力がついてから練習しましょう。
また、じっくり練習しないと綺麗に聞かせることができません。
急がす焦らず頑張ってください。
小スウィープができるようになった方はこちらも読んでみてください。
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