省略コードを弾いてみよう アレンジに必須のテクニック

今回の記事では省略コードについて解説していきたいと思います。

目次

省略コードとは

省略コードとは文字通りコードの音を省略したコードのこと。

オープンコードやバレーコードのフルフォームをそのまま弾くと5本から6本の弦を弾くことになりますが、省略コードのすると3本から4本で弾くことができます。

なんで省略してもいいかと言うと、

コードには音の高さが違うけど同じ音が複数含まれていることがあるから。

「じゃあ同じ音だし削っちゃうか」と言うことで省略されることがあります。

例えばオープンコードのC

6弦から弾いてみると(ミ・ド・ミ・ソ・ド・ミ)と

ドとミが多すぎぃ!

なのでこの場合だと1、2、3弦を弾けばドミソの和音であるCのコードを表現できてしまうわけですね。

ロックでは主流のパワーコードも省略コードの一つといっていいかもしれません。

あれは逆に省略しすぎて(メジャーとマイナーを表現する3度の音を省略しているので)明るさと暗さを表現できてないんですが(笑)

しかしその代わりロック特有のパワフルさを表現できるコードと言えますね。

コードネームをつけるとすると◯M(omit3)とかいうコードになります。

(オミットは「省く」という意味で表記がめんどくさいのであまり書かれません)

基本的には省略する場合コードの構成音は必ず一つ入れておきましょう。

少し音楽理論的になってしまいますので深くは突っ込みませんが後日音楽理論の方も書いていきますのでその時に詳しく書きます。

省略コードのメリット

省略していいのはわかったんだけど、何故省略した方がいいのか。

メリットがいくつかあります。

メリット1 簡単に弾ける

さっきのCコードの話ですが、3本の弦で表現できるので省略した方が簡単なんですね。

6本より3本の方が弾き間違えたりしないので安心。

メリット2 音の住み分けができる

バンドで演奏する場合に、パートが増えてくると省略コードを使わないと音が重複してごちゃごちゃして聞こえてくる場合があります。

ギター2本にキーボードがいたりすると同じ音域で被ることが多い。

ギター1はパワーコード、ギター2は省略コード、その上にキーボードのように、音域が被らないようにするためにアレンジのテクニックとして省略コードを使ったりします。

逆にアコギでの弾き語りや、3ピースバンドの場合は省略コードはあまり使われない傾向があります。

アコギでは音量が小さくなってしまいますし、3ピースではコードの表現を一人でしなくてはいけないからです。

バンドアンサンブルの編曲で、どういう音を使っているかも重要ですが、どれだけ音をかぶらせずにスッキリ聴かせるかというのも腕の見せ所です。他のパートが何を弾いているかもしっかり把握しておきましょう!!

それでは早速省略コードを実際に弾いてみましょう

省略コード 実践編

今回はバレーコードのAを使っていきます。

ドンっ!

このコードの省略コードをいくつか弾いてみましょう。

まずは高音弦。

省略コード1

1〜4弦を弾く形。

ここで気をつけて欲しいのは左手のミュート。

5弦は上から出した親指でそっと触ってミュートするのが一般的。

1弦は人差し指を少し寝かせてバレーしましょう。

省略コード2

薬指を離した省略コード。

これもよく使われますね。

4弦のミュートは親指ではできないので薬指でそっと触っておくのがいいでしょう。

省略コード3

これもよく出てきますね。

これが一番難しいかも。

親指で5弦をミュートして、なおかつ1弦を人差し指の腹でミュートします。

他にもよく出てくる省略コードの形を弾いてみましょう。

よくある省略コード1

譜面1 省略コード進行

まずはミュートを意識して全てダウンで弾いてみましょう。

自分の音をしっかり聴いて雑音がでていないか注意!

次はストロークです。

空ピッキングがでてきますので注意!

アタマが必ずダウンになるように!

後半は休符がが出てくるのでしっかり消音しましょう。

この場合は左手の力を軽く抜いて消音します。

弦から離してはいけません。あくまで力を抜くだけです。

省略コードの形をいくつか覚えておくとカッティングのフレーズなどに応用できます。

カッティングはピッキングスピードが命なのでフルフォームコードよりなるべく少ない弦を弾いた方が軽さが出てカッコいいからです。

省略コード まとめ

フルフォームコードより省略コードの方が簡単に弾ける。

省略コードで音が重ならないようにアレンジするとスッキリ聴こえる。

省略コードには左手のミュートが欠かせない。

以上が省略コードの解説でした。

参考になれば幸いです。

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