今回はエコノミーピッキングと、それに付随してサークルピッキングについて書いていきたいと思います。
目次
エコノミーピッキングとは
エコノミーピッキングとは低音弦から高音弦へまたぐ時にアップピッキングを省略してダウンピッキングを2回行う奏法です。
逆に高音弦から低音弦へまたぐ時にダウンピッキングを省略してアップピッキングを2回行う奏法。
言葉で説明するとややこしいので譜面だとこうなります。

こうすることで動きの大きいアップピッキング(ダウンピッキング)を省略して速弾きをスムーズにすることができます。
最初はやりにくいのでスピードは出せませんが慣れてくると小さい動きで楽にピッキングできるようになります。
小さい動きで効率的に動ける一方、デメリットもありますので注意が必要です。
エコノミーピッキングはフレーズによっては使えないことがあります。
また、規則的なオルタネイトピッキングと違いアタマにダウンピッキングが来るとは限りませんので、複雑なフレーズについては一度じっくりとピッキング方向を考えなければいけない箇所も出て来るでしょう。
柔軟に取り入れられるようになるのが理想ですね。
エコノミーピッキングをするときの注意点
ダウンもしくはアップが2回続くエコノミーピッキングですが、
2回のピッキングを1回の動きで弾くことが重要です。
図で書くとこうなります。
汚くてすみませーん(笑)

左の動きだとアップピッキングを省略できていませんね。
右の図のような動きになるのが正しいエコノミーピッキングです。
2本の弦を1つの動きで弾けるようにじっくり右手の動きを観察しながら練習してみてください。
次にエコノミーピッキングをより楽に弾くためにサークルピッキングについて書いていきます。
エコノミーピッキングができなくて悩んでいる人はサークルピッキングを取り入れてみるといいかもしれませんよ?是非参考にしてください。
サークルピッキングについて
サークルピッキングとはピッキングするときに同じ軌道を行き来するのではなく、円を描くように弾くことです。
正確に円の形に弾くのではなく、楕円をイメージしてもらうといいと思います。

指の屈伸だけで弾く指先ピッキングで弾く人は自然とサークルピッキングになっている人も多いのではないでしょうか。
手首や肘からピッキングする人も指先の屈伸運動を少し使うとより細かい動きができてリラックスして弾くことができると思います。
サークルピッキングをエコノミーピッキングに組み込む
サークルピッキングがある程度体に馴染んできたら早速エコノミーピッキングに取り入れてみましょう。
イメージとしては図のように楕円の動きで弦をまたいで行く感じです。

大袈裟に書いていますのでこのような大きな動きではありませんが、このようなイメージで弾くとスムーズに弾けるようになると思います。
高音弦から下がってくるときは同じく右回りの楕円で弾くことになります。
もちろん「サークルピッキングを取り入れたほうが難しい」「こんなことしなくてもすでに弾けている」という方は無視していただいて構いません。
1つの方法論だと思ってください。
自分はこうした方がかなりスムーズになりましたので書かせていただきました。
エコノミーピッキングのフレーズ
それではエコノミーピッキングのフレーズを挙げていきますので基礎練習がてら弾いてみてください。
まずはゆっくり無駄のないように観察しながら練習してください。
基本の動きが完成すればスピードは後からついてきます。
譜例1 エコノミーピッキング練習フレーズ
基本的なエコノミーピッキングの練習フレーズです。
オルタネイトピッキングに慣れている人はアタマをアップで弾くのに違和感があるかもしれませんね。
まずはじっくりゆっくり練習してください。
譜例2

細かい音符ですが速さは気にせず、アップのエコノミーの練習だと思ってください。
ダウンは得意でもアップは少しやりにくさを感じるかもしれません。
ダウンと同じくらいのクオリティーで弾けることが大切です。
譜例3

いきなりアップから始まる変則的なフレーズ。
フレーズのかっこよさは別として(笑)オルタネイトでは弾きにくいフレーズもエコノミーだとスピードが出しやすいことがあります。
このようにエコノミーピッキングから発想してフレーズを作るとへんてこりんで面白いフレーズが出来上がりますので是非自分でも考えてみてください。
普段直線的なフレーズばかり弾いている人には新鮮味があるかも知れませんね。
以上がエコノミーピッキングとサークルピッキングについての解説でした。
参考になれば幸いです。
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